2022年7月17日日曜日

【日本株】保有銘柄の長期騰落率をチェック!自分の見る目の無さが浮き彫りに・・・


単身赴任を契機に自らの投資を振り返り始めた2022年も上期が終わりました。

元々の投資方針として配当重視できたものの、やはりそれだけでは厳しいと思い始めています。
資産総額を積み上げていくにはやはりキャピタルゲインも意識しなければならずバランスが重要だと感じています。

私としては米国株で積立インデックス投資をすることでバランスを取っているつもりではあるのですが、特に日本株をどのような方針の元に投資するか再検討する必要があると考え始めました。

今までは日本株については配当・株主優待を見ながらある基準で資金を投じていたのですが、決して好調とは言えません。
そこで現在保有している日本株の過去1年、5年、10年、20年の騰落率を調べ、日経平均と比べて優っている銘柄、アンダーパフォームとなっている銘柄を確認して傾向を眺めてみることにしました。
もちろん保有株の購入タイミングは様々なのであくまでも参考です。

「投資前にやっておけよ」ともちろん思うのですが、遅まきながらも確認することで今後の参考にしたいと思います。


目次


調査の前提条件


いろいろとやり方はありますが、今回はシンプルに7月1日の終値で比較することにしました。
7月1日が休場の時には翌営業日の終値としました。

1年前、5年前、10年前、20年前の株価を比較していきますが、参考として日経平均では下図のタイミングとなります。

この20年だけみるとリーマンショックで水を差されているものの、たしかに日経平均も上昇はしているんですよね。
もちろんS&P500などと比較すると低い成長率ではあるのですが。

この日経平均に対して株価騰落率を比較していきます。


過去1年の騰落率

この1年間の日経平均は-9.7%でした。
これをベンチマークとしてSicimi保有銘柄のパフォーマンスを確認しました。


 ベスト3

① +64.5%   7906 ヨネックス
② +49.2%   6919 ケル
③ +47.3%   4216 旭有機材

単元未満株でしか持っていないヨネックスがトップでした。。。
日経平均がマイナスの中、かなり力強く上昇しています。
保有が少なすぎてノーマークでしたが、何が起きているのかは確認必要です。

さらにはケル、旭有機材と続いていますが、共通点がよくわかりません…。
この1年で上昇する要因は何だったのか、深掘りすると何か出てくるでしょうか。



 ワースト3

① -45.8%   4927 ポーラ・オルビスHD
② -16.7%   5809 タツタ電線
③ -16.3%   7722 国際計測器

妻のための株主優待目的で保有しているポーラ・オルビスHDがワースト1でした。
元から高値水準かなと思っていましたが、ここまで売り込まれた状態が続くのはあまり想定していませんでした。
海外を中心にコロナ禍から生活は戻りつつありますが、中国動向が最重要かなと思います。

また、タツタ電線、国際計測器は"稼ぐ力"が低く評価されているのかなと思います。



過去5年の騰落率

5年間の日経平均は+29.3%でした。
この上昇相場の中でのSicimi保有銘柄のパフォーマンスです。


 ベスト3

① +65.4%   6919 ケル
② +58.8%   4718 早稲田アカデミー
③ +57.6%   4216 旭有機材

日経平均を大きく上回った雰囲気を出していますが、この3つが飛び出していただけです。

ケルと旭有機材はここでも顔を出しました。

早稲田アカデミーは中学受験者の伸びと併せて成長していっているかと思いますが、今後の成長余地が気になるところです。



 ワースト3

① -46.0%   4927 ポーラ・オルビスHD
② -44.8%   7278 エクセディ
③ -39.1%   7722 国際計測器

再びポーラ・オルビスHDです。
この頃はまだ株価が力強く上昇していました。
2018年には今の約4倍となる5410円を付けたこともありました。
あの頃の栄光は戻ってこないでしょうか。

エクセディもまだ株価が強かった頃です。
新規事業開拓がどのようになるか、注目したいです。

国際計測器は既に下げ基調時です。。。



過去10年の騰落率

10年間の日経平均の上昇率は+188.1%でした。
ここからアベノミクスの好影響を受けてリーマンショックから値を戻していった上昇相場に入っていきます。
その中でのパフォーマンスはどうだったのか確認しました。


 ベスト3

① +812.7%   7906 ヨネックス
② +220.3%   4718 早稲田アカデミー
③ +210.3%   1976 明星工業

5年騰落率で圏外にいたヨネックスが再びトップでした。
他の追随を許さない圧倒的な上昇率です。

明星工業はここ数年頭打ちのような株価のためここまで出てきていませんでしたが、日経平均を上回る上昇率となりました。


 ワースト3

① -10.9%   7722 国際計測器
②   -7.7%   5809 タツタ電線
③  +1.0%   7278 エクセディ

ワースト3でもプラスになってきました。
この辺りからも長期投資の良さが伺えます。

ただ顔ぶれはあまり変わらないですね。。。


過去20年の騰落率

20年間の日経平均の上昇率は+144.8%でした。
2002年7月1日の日経平均終値は10595円ですが、そこから2007年には
18300円を付けていました。
しかしリーマンショックにより暴落したまま2012年に至ったために20年上昇率の方が低くなりました。

また20年前まで遡ると現在保有銘柄の25%が存在していませんでした。
合併・再編の影響が大きいですが、市況変化の速さを感じました。

そんな20年間の騰落率です。


 ベスト3

① +1000.5%   7906 ヨネックス
②   +323.1%   
6919 ケル
③   +231.9%   5809 タツタ電線

ヨネックス強し、ケルが安定して上昇していた、という感想です。

早稲田アカデミーが外れたのは株価情報が見つからなかったためです。

ワーストの常連であったタツタ電線がここではベストに入ってきました。
この10年の伸び悩みを示唆していますね。


 ワースト3

①  -11.7%   8306 三菱UFJ FG
②    -0.9%   7925 前澤化成工業
③ +23.4%   9832 オートバックスセブン

20年前は金融セクターが強すぎたようです。

しかし他は基本的にはプラスになっており、半数は+100%を超えていました。
長期で持っていればプラスに期待出来そうなデータです。

上場廃止しなければ、ですが。



まとめ

上位・下位の顔ぶれはなかなか変わらないものだな、というのが素直な感想です。
成長性をしっかり評価しなければ長期投資でも結局は損失(機会損失含む)を出してしまうことになるので、安易な個別株投資は危ういと感じました。


最後に日経平均とSicimi銘柄の騰落率を比較しました。
私の保有銘柄は全ての重み付けを同じとして単純平均しています。

またヨネックスは大勝過ぎるので除いた比較も入れました。

1年騰落率5年騰落率10年騰落率20年騰落率
日経平均-9.7%+29.3%+188.1%+144.8%
Sicimi+5.6%+0.3%+124.7%+153.1%
Sicimi (ヨネックス除く)+3.0%-0.1%+94.7%+103.3%

これはひどい…。

目先の1年は勝っていますが、長期では惨敗です。
やはり長期投資を考えるのであれば素人考えよりもインデックス投資を選択した方が良さそうです。

本格的に投資方針の練り直しを痛感しました。
どうしよう。。


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