7925 前澤化成工業から期末配当金を頂きました。
1株当たりの配当金は25円で、100株保有しているため2,500円(税引き前)になりました。
しばらく持っている銘柄なのですが、どういった企業かを確認しました。
前澤化成工業の基本情報
前澤化成工業は1954年に日本で初めて無可塑剤成形による水道用硬質塩化ビニル製継手の製造・販売を開始しており、以降はそれを軸とした上水道・下水道製品を主力としています。
特に戸建て向けを得意としています。
コロナ禍により一時落ち込んだものの、現在は生活様式の変化により住宅需要が回復しており、業績も売上高で前期比4.3%増と好調となっています。
また住宅ローン減税や低金利の継続、政府の住宅取得支援策が追い風となっており、不動産セクターではないものの住宅需要に左右される利益構造になっています。
前澤化成工業の株価と配当金
直近の株価、分配金利回りは以下の通りです。
私が好きな低位株の高配当銘柄です。
株価の推移は下図のようになっています。
ここ10年では景気動向に左右されながらも上昇方向にはあり、現在はコロナショック後から回復してきたところです。
株価が上昇基調にも関わらず配当利回りが3.86%と高めなのは、前澤化成工業が増配をしているからです。
これまでも徐々に増配を続けて来ましたが、2022年になり年間35円から50円と大きく増配としました。
ちなみに2023年も50円予想です。
連続増配では無いですが、隠れた増配銘柄なのではないかと思っています。
前澤化成工業の株主優待
前澤化学工業は株主優待も実施しています。
300株以上保有の株主を対象に、プレミアム優待倶楽部の優待ポイントです。
私は100株保有なのでもらえていません。
昔は100株でお米がもらえていたのですが、2021年に変更となりました。
買い増しをせずに今に至っています。。。
前澤化学工業の中期経営計画と今後について
2021年度~2023年度における中期経営計画において、前澤化学工業は3つの柱を提示しています。
- 成長ドライバーの創出
- 事業基盤整備(Phase2)
- ESGを意識した取り組み
これらについて私個人が気になっていることを下記します。
管工機材以外の分野は脆弱なまま
前澤化成工業の利益のほぼすべてを主力である管工機材分野が叩き出しています。
グループ業績に対しての比率は以下の通りです。
売上高:89.4%
営業利益:103.8% (他分野が赤字のため)
他分野として水処理分野・各種プラスチック成型分野がありますが、いずれも赤字です。
前期より損失額は縮小していますが、黒字化には至らず苦しい状況が続いています。
また管工機材も戸建て住宅が主力のため、住宅需要に左右されやすい一面があります。
遅れる海外展開
中期経営計画にも海外展開をキーの1つとして置いていますが、前澤化学工業には海外支店・営業所はありません。
インドネシアのPT.Wahana Duta Jaya Rucika社とテクニカルサポート契約を締結していますが、コロナウィルスの影響もあり計画に遅れが出ている状況です。
インドネシアはコロナ感染症も落ち着きつつあり、一部規制ありますが入国受け入れを再開しています。
今後うまく市場開拓を進められるかがポイントになってきます。
低い利益率
不採算分野の収益性改善の文字が中期経営計画にもありますが、現時点でグループとしてのROEが高いとは言えません。
2019年度:1.86%
2020年度:2.05%
2021年度:2.13%
この点は改善を求めたくなる点で、株価が伸び悩む一因ではないかと考えています。
まとめ
前澤化学工業は塩化ビニル製の継手を主力製品とする、増配を続けている高配当株の1つです。
現在の配当利回りも4%弱の水準と、高利回りとなっています。
株主優待も実施しており、300株以上保有で優待商品と交換出来るポイントを受領出来ます。
自分好みの優待品を選びたい人にはお勧めです。
今期の業績はコロナ禍から回復し、好調となっています。
一方で利益率の低さなど懸念点も存在し、将来性の面での期待値をしっかり考慮する必要があります。
ただそ財務自体は悪くないので、一点集中は危うさあると思いますが、ポートフォリオの一部として保有するには配当・優待の面から考えても悪くはないかと思います。
私は成長には少し懐疑的ですが、安定性はあると思うのでしばらくホールドのつもりです。
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