2022年7月10日日曜日

【日本株】7722 国際計測器 株価下落・減配が続く状況を脱することは出来るのか?

再び6月に配当を受け取った銘柄で、7722 国際計測器についてです。

1株当たりの期末配当金は10円で、300株保有しているため3,000円(税引き前)になりました。

国際計測器は振動計測技術をベースとした計測装置の専門メーカーです。

自動車産業の大手などを主要取引先として抱えており、安定していそうな高配当銘柄と思い手を出した銘柄です。

ただ表面的な指標は見ていましたが、過去からの推移や事業計画の確認はあまりしていませんでした。
その結果、相次ぐ減配と株価のジリ下げにより先行き不安を抱えてしまうことになってしまっている銘柄です。

そこで業績推移を見直し、継続投資するのかを考えてみました。
過去の適当な投資のツケが回ってきています。。。


目次


国際計測器の基本情報

国際計測器は計測装置の専用メーカーで、振動計測技術を得意としています。

主に生産設備用のバランシングマシンや軸歪矯正装置を製造販売しており、トヨタ自動車や本田技研工業、ファナック、キヤノンなど、様々な製造業大手を主要納入先としています


1969年に株式会社国際機械振動研究所の関東地区代理店として設立し、1974年より製造も開始しました。
1983年に韓国、1984年に米国と海外にも拠点を広げていき、現在では8ヶ国13事業拠点を抱えるようになっています。


大株主は2022年3月31日時点で上位から

  1.  37.90% 松本繁興産株式会社
  2.    3.96% 光通信株式会社
  3.    3.35% みずほ銀行

となっており、実質的に代表取締役会長も務める松本繁氏がオーナーです。

また代表取締役社長は松本進一氏なので、記述が見つかりませんが一族経営なのではないでしょうか。


国際計測器の株価と配当金

直近の株価、分配金利回りは以下の通りです。

株価589 円
PER16.87
PBR0.73
配当利回り3.40%
売買単位100株
(7/8終値ベース)

これだけ見ると割安高配当銘柄にも見えます。
しかし実態としては割安と言っていいのか疑問なので、それは下記に書いていきます。

約15年間の株価の推移は下図のようになっています。

リーマンショックにより滑り落ちたように見えてしまいますが、実際にはその前から業績にも陰りが出ており株価も大幅下落になっていました。
そこにリーマンショックが重なったため一時296円とどん底まで落ちました。

その後持ち直し、2010年代中盤には中国でタイヤ特需があり急上昇、それが終わった後は低位安定からジリジリ下げています。

今現在は年初来安値の水準になっています。


配当利回りは直近で3.40%と高配当水準ですが、配当金は減配が続いています
株価の下げと合わさり、結果としては高配当という形です。

2010年以降の年間配当額(2023年は予想額)

このまま2010年の水準まで戻ってしまいそうな分布です。
2014~2016は特需だとしても、30円までは戻してくれないのでしょうか。


国際計測器の業績


株価と配当金から業績の怪しさは予想できますが、いくつか指標を確認してみました。

売上高

2014~2016の中国特需を除くとこの10年での成長はほぼありません
来期も微減予想です。


営業利益と営業利益率

これも右肩下がり傾向です。
リーマンショックとコロナショックで同様に大きな落ち込みがありますが、今回は戻しが弱いです。
ただ先ほどの売上高は来期微減予想でしたが、営業利益率は今期の4.0%から7.3%までの回復予想となっています。


総資本回転率

これも綺麗な右肩下がりです。
総資本の有効活用度を見ようとしたのですが、年々悪化しているということになります。
製造業の平均は1.03程度とされていますが、今期の国際計測器は0.64です。

しかも単発ではないことは推移を見ても明らかなので、何らかの対策が必要なはずです。


国際計測器の今後のビジョン

国際計測器の経営戦略ですが、決算説明会資料などを見てもよく分かりませんでした。

外部環境・事業環境・リスクに言及あるのですが、それに対する戦略、注力するセグメント・商品などの説明は無いようです。


ただ代表挨拶などからすると、現在の延長線上で「技術革新型企業」を目指すようです。
キーワードとしては「油圧から電動へ」であり、既に動力循環式タイヤ摩耗試験機、動電型3軸同時振動試験機を世界で初めて開発しており、これらの世界的な事業展開の推進に向かっています。

この事業展開が国際計測器の将来業績にどの程度寄与することを見込んでいるのか、そもそも資本効率性向上に何か手を打つのか、知りたいところですが読み取れるものが見つかりませんでした

どうなっていくんでしょうか。


まとめ

国際計測器は計測装置の専用メーカーで、最新の配当利回りは3%台の高配当株の1つです。

ただ業績は後退気味であり、減配が続いています。

技術開発は進めており、世界初の試験機開発もいくつか完了しているようですが、それらがどの程度業績に寄与できるのかが今後のポイントかと思います。

総資本回転率の低さの問題点がどこにあるのかは分かりませんが、せめて製造業平均までは目指してほしいところです。

経営者がどのような課題認識をしているのかイマイチわからないIR情報なので今後の業績はますます不透明です。


感覚的に「まあ大企業相手だし、まあ立ち行かないところまではいかないのでは」という楽観的な考え方もありますが、かつての水準に戻るのは難しそうです。
考えなしに手を出した自分に頭を抱えつつ、出口戦略を考える必要があると思っています。
損切りするかどうかというところですが…。


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