2024年2月24日土曜日

海外赴任の可能性?その時に証券口座はどうしたら良いのか

ブログタイトルの通り単身赴任を解消したいと強く思っている訳ですが、それとは真反対とも言える海外赴任の可能性が出て来ました。

私個人の好奇心としては行きたい。
でも日本でも単身赴任なのに、海外に家族が付いてきてくれるのかというと非常に厳しい。

具体的に行き先やタイミング、期間がはっきりしたら家族会議が必要です。


直接的に言われた訳ではないので私の早合点の可能性も高いのですが、リアルになった時に今行っている投資がどうなってしまうのか調べてみました。

細々と積み上げてきているものの、これが海外赴任となり非居住者になるとどうなるのか
自分の投資状況に照らし合わせて確認し始めました。


目次


非居住者とは

国税庁のHP「No.2875 居住者と非居住者の区分」によると、

我が国の所得税法では、「居住者」とは、国内に「住所」を有し、または、現在まで引き続き1年以上「居所」を有する個人をいい、「居住者」以外の個人を「非居住者」と規定しています。

「住所」は、「個人の生活の本拠」をいい、「生活の本拠」かどうかは「客観的事実によって判定する」ことになります。

したがって、「住所」は、その人の生活の中心がどこかで判定されます。

とあります。
海外赴任に伴い住所を移す場合はもちろん非居住者ということですね。


一方で「じゃあ長期出張ベースだったらどうなるんだ?」とも思いましたが、183日ルールというものがあり滞在期間183日以下かつ他の要件も満たせば海外では課税されないようです。

Wiseさんの記事が分かりやすかったです。
183日ルール(短期滞在者免税制度)とは?超えた場合も含めてわかりやすく解説

また滞在が183日を超えた場合の事例が国税庁HPにも載っていました。
短期滞在者免税の適用を受けていた者の滞在日数が事後的に183日を超えた場合


私の場合は赴任前提の話なので183日は軽く超えてしまう訳ですが、年間の半分が基準というのは意外と分かりやすいなと思いました。


「非居住者」になった時の口座の取り扱い


「海外赴任 証券口座」でGoogle検索すると、関連する質問で

  • 海外赴任で証券口座にバレる?
  • 海外赴任で日本の証券口座は使えなくなりますか?

といった質問が出てくるように、基本的には解約を迫られることが多いようです。

貯蓄から投資へとか言ってたのにそんなにむごいのか…


私が使っている証券会社は

  • SBI証券
      メインで使っている口座。NISAもここ
  • SMBC日興証券
      キンカブの使い勝手良さのため使用
  • 野村証券
      勤め先の持株会用。それ以外に何もしていない

の3つなので、この証券会社の海外赴任者に関する取り扱いを調べてみました。


 SBI証券

※SBI証券 サービス案内より

  • 取引は停止するも口座は維持可能
  • 預入が可能な商品は日本株式と日本国債に限定

とあります。
他の保有資産はどうなるのかというと、2023年10月時点の約款によると

とあり、「継続出来ない商品は売却すること、しなかったらSBI証券側で売却します」ということですね。

私の保有資産では

  • 投資信託
  • 外国株
保有不可となります。
これは厳しい…

投資信託や外国株は保有継続可能な他証券口座に移管出来たとしても、金は移管不可となっておりどうしようもありません。

せっかく積み立ててきたのですが…
利益があるうちに売却した方が良いかもしれませんね。



 SMBC日興証券

三大証券会社の一角として勝手に期待していましたがまさかの解約一択。。。

一方で承認された場合は継続出来るようですが、どういった条件かは未確認です。
実際に海外赴任になった際に確認しようと思います。
変に誤解されて面倒になっても嫌なので。


 野村證券

調べてみて思ったんですが、段違いに手厚いです。

海外へ転出されるお客様の口座に関するご案内がしっかり整備されており、

  • 特定口座から一般口座に払い出される
    帰国時に手続きを行うことで再度特定口座に組み入れられる
  • 手続きをすることでNISA口座を最長5年後の年末まで継続できる

といったことが分かります。
更には野村證券の取り扱い銘柄であれば全て継続保有可能。

使い道がないからとか考えて解約しなくて本当に良かった。

SBI証券で維持できない商品はこちらに移管すれば良さそうです。


 おまけ:SBI VCトレード

実は少額ではありますが暗号資産を保有するために口座を持っています。
預入は若干ETHを持っている程度ですが…。

それでも将来的に値上がりしていくかもしれないので出来れば放置して様子を見たいと思っています。

そんなSBI VCトレードの口座ですが、なかなか情報が見つかりませんでしたがAI Chatで聞くと答えが返ってきました。

明確に口座維持可能と返ってきたので良かったです。

心置きなく放置するべく、その時が来たら手続きしようと思います。


海外赴任を命じられたらやろうと思うこと

証券口座取り扱いを踏まえ、自分としての行動用のメモです。


 NISA口座で保有している商品を特定口座に移管

私はNISA口座はSBI証券に保有しています。
これが維持できなくなるのでひとまず特定口座に移管することになると思います。

「非課税口座内上場株式等の非課税口座から特定口座への移管依頼書」により手続きできるようなので、速やかに取り寄せる必要がありそうです。

この時に「移管されたい理由」を伝えるようなのですが、海外赴任じゃダメとか意味不明なことにならないと良いなと思います。 さすがに無いと思いますが。


 SBI証券で保有している投資信託・外国株を野村證券に移管

維持できないものは仕方ないので、継続保有可能な野村証券に全て移管することになります。
ほとんど使っていなかった口座に私の資産のかなりの割合が移ることに。

ただ一点、外国株で保有している米国ETFのIVVを野村證券で取り扱っていませんでした。
公式情報ではありませんが、経費率でVOOに負けているからという記述がありました。
それ言ったら取り扱えないETFとか投資信託とかいっぱいあるんじゃないかと思いますが…(野村證券が実際にどうしているかは調べていません)

IVVは売るしかなさそうです。
タイミングは考えても仕方ないのでさっさと売るしかないですね。
買い替えるために税金持っていかれるのが悲しいなあ。


またここで移管した商品は、結局は将来売却するときに手数料が低い証券会社に移管することになるかもしれません。
もしくは野村證券の手数料が下がっているかですが…それはないかな。


 各証券会社に非居住者になる手続き

これも淡々とやるのみですね。

SMBC日興証券がどうあがいても口座維持できないようであれば、日興証券で持っている有価証券も野村證券に移管します。
ただキンカブで中途半端な株数になっているのは解消した方が後々良さそうですね。

これだと野村證券の一人勝ちになるので他の証券会社も頑張ってくれませんかね。
海外赴任者ってそれぞれがそれなりの額を持っていそうに思いますが。


まとめ


海外赴任の可能性がちらついてきたことから、投資の備えについて考え始めました。

  • メインで使っているSBI証券は口座は維持できるが日本株式・国内債券のみ
  • 日興証券は原則解約 →当てにならない
  • 野村證券は口座維持可能、商品も取り扱っているもの全部可
  • 現保有資産から金とIVV(米国ETF)はいずれ処分が必要

ということが分かりました。
野村證券のおかげで思っていたよりはなんとかなる感じですが、やっぱり面倒であることには変わりありません。


赴任しない可能性も十分高いのですが、もし赴任となったら慌てずに処理していきたいです。

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