私が闇雲に分散投資を意識していた時期の投資先の1つにプラチナがありました。
積み立てなどもしながら投資していたのですが、ある時に
これやっぱりイマイチじゃね?
と思い、買い増しを凍結していました。
そのプラチナをこの度全数売却しましたので、そのメモです。
投資としてのプラチナ
普遍的な実物資産として貴金属も1つの投資対象となります。
最も一般的な投資資産として金があります。
「有事の金」と言われる通り、万が一の時に威力を発揮する普遍的な価値を持つ資産です。
プラチナはそれに類する投資先で、金よりも生産量は圧倒的に少なく希少性が高いです。
しかし宝飾品としての需要はその3割程度であり、多くは工業用の需要に支えられています。
プラチナ投資はその希少性の高さに注目し、現物もしくはETFを通じて投資することとなります。
プラチナ投資のメリット(とその裏返し)
プラチナ投資にももちろんメリットとデメリットがあります。
そのメリットを一般的にプラチナ投資の呼び水に使われる視点で挙げていきます。
更にそれに対して今思うところを付加しています。
① 価値がゼロにならない
プラチナはその希少性に加えて宝飾品・工業用用途と普遍的な価値も持っています。
万が一の場合は株式や債券、さらには通貨までも無価値になったり大幅下落する可能性がありますが、プラチナは価値がゼロにはなりません。
まあこれは金も同じです。
② 希少価値が高い
プラチナの年間供給量は約200トンと金の約19分の1です。
有史以来の総生産量でも金の約26分の1と、そもそも地球上に存在する量が金よりもはるかに少ないです。(総量については諸説あります)
しかしこれが市場規模の小ささに繋がっており、ボラリティは金と比べても大きい投資先です。
一方で工業用としての需要は化学・医療・バイオなど多岐にわたっており、また自動車の排気ガス抑制用の浄化触媒など環境を支えるアイテムでもあります。
そのためそれらの需要次第で大きな値上がりの可能性もある投資先です。
つまりボラリティの大きさから投機的にいくか、値上がりの可能性を信じて長期保有するかという投資になります。
そのためこの目的の投資対象がプラチナで良いのかという精査が必要です。
③ 分散投資の1つとなる
投資先を分散させることでリスク分散を図ることは一般的にされており、私も意識しています。
金は「有事の金」と呼ばれるように、経済危機や戦争といった局面で価値を発揮します。
ところがプラチナは工業用用途が大きいため、景気に左右されやすく株式と似た傾向の値動きをします。
したがって株式からの分散を考えるならば金だけで良いはずです。
④ 投資信託やETFで気軽に投資できる
代表的なものに「プラチナの果実」がありますが、ETFを通して少額から投資できます。
魅力的な投資先なら歓迎すべきポイントですね。
ただもちろん「金の果実」といった金のETFもあります。
プラチナ投資のデメリット
前述したメリットが全て怪しいと思っている訳ですが、これに加えて一般的に言われるデメリットもあります。
① インカムゲインがない
これは貴金属投資で最も大きなポイントだと思います。
プラチナ自体は配当・利息を生み出さないのであくまでもキャピタルゲイン狙いとなります。
もしくは単にリスク分散の資産として捉える必要があります。
② 市場が小さくボラティリティが大きい
これは希少価値のところで書きましたが、金とは異なりプラチナや銀は市場が小さく乱高下しやすい特徴があります。
そのため損失が出た場合の金額が大きくなります。
③ 手数料が高い
貴金属投資(現物)では下記のような手数料がかかります。
これは投資先によります。
- 年会費
- 口座管理料
- 購入手数料
- 売却手数料
- 現物転換手数料(現物で受け取る時のみ)
- 配送料(現物で受け取る時のみ)
私が投資に使っているSBI証券では年会費・口座管理料・売却手数料は無料です。
購入手数料については1.5%(税込み1.65%)かかっており、なかなか小さくない額だと思っています。
ちなみにプラチナETF「 プラチナの果実」は信託報酬で年率税込み0.649%かかります。
これの大小については個人の感覚によるかなと思います。
結論と売却結果
以上のことを踏まえまして、
- 投資先としてプラチナは私には合わない
- 積み立てはストップ済
- 売却益が出るタイミングが来たら全数を手放す
と考えていました。
それを先日ようやく踏ん切りをつけたところです。
正直なところもっと利益が出ていたタイミングがありましたが売り逃していました…
保有数量:59.1504g
売却価格:4,345 円/g
購入価格:4,019 円/g
受渡金額:257,009円
利益額:19,284円 (リターン率 8.1%)
つらつら書きながらショボい投資額にショボい利益額。。。
それでもプラスで終わったのでOKです。
ともあれこれで1つ投資銘柄を減らすことが出来ました。
投資先をシンプルにしていきたいので小さな一歩です。
この売却資金は他の何かに回していきます。
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