思いもよらぬ単身赴任で現状に強烈な不満を持つようになったことで、当然転職を身近に考え始めていました。
しかし転職後のイメージはかなり曖昧。
それでも動かないと何も変わらないかなということで、転職サイトに登録するところから活動を始めました。
そんな活動も一区切りついたので、リアルな感想をメモしておきたいと思います。
現状としては転職していませんが、やってみて良かったと思っています。
現状の整理と転職サイト登録
転職活動を始めるにあたり、まず自分の状況を整理しました。
何を解消したくて、何を転職先に求めているのかを考えるためです。
私の状況は以下の通りでした。
要するにただ単身赴任が嫌だということに尽きます。
じゃあ希望のところに勤められるところに転職すれば良いだけじゃんという話なのですが、それでもそのためなら仕事や給料は何でも良いですとは思っていないんですよね。
とは言えまごまごしていても仕方ないので
まずは登録して自分の市場価値を知ろう!
というテンプレなことを考えながら転職サイトに登録しました。
登録先は有名どころでとりあえずビズリーチ(Bizreach)。
フワッとしながらも転職活動の第一歩を踏み出しました。
転職活動をしてみて良かったこと
右も左も分からないままに始めた活動ですが、やはりやってみて良かったと思えることもありました。
履歴書・職務経歴書を準備する
転職をしようとすると当然の如く履歴書や職務経歴書が必要になります。
ビズリーチの場合は自分の情報を一通り入力するとそれを職務経歴書の形でアウトプット出来ますが、ヘッドハンターからは別にWordの形式などで求められたりします。
「ビズリーチ形式でわかってくれよ…」と思ったりするのですが、そうはうまくいかないようです。
ただこの作業が時間がかかります。
自分のキャリアを振り返ったり、見本を見ながら書く内容を考えたりするのでかなり手間でした。
私の場合は何度も書き直したりしたので何時間かかったか考えたくもありません。
また、外資系を視野に入れる場合は当然ですが英文版も必要です。
形式が異なるため単に翻訳すれば良い訳ではなく、別のものを準備するぐらいの手間になります。
しかし一度しっかりと準備してしまえばその後は追記修正で済むようになります。
これで唐突に「絶対転職してやる!」と思うようなことがあってもすぐに対応出来ます。
これは心の支えにもなると思います。
スカウトが来ると自分に価値があると感じてホッとする
これはタイトル通りです。
どんな内容であってもスカウトが来ると
自分でも転職できそうなところがあるんだな
と思えます。
何もしないと不安なだけですが、「その気になれば転職できそうだ」という心の支えにはなります。
また英語でも登録しておけば外資からもスカウトは来ます。
たまたまだと思いますが、ヘッドハンターだけでなく企業から直接スカウトもありました。
スカウトメールは日本語と英語の両方がありましたが、当然ですが英語の方に食いつくとその後の面談やメールは全て英語になることがほとんどでした。
私自身は全く流暢ではなくメールもGoogle翻訳を駆使しながらですが、意外となんとかなるもので少し自信がつきました。
転職出来そうな仕事・年収の見込みが分かる
これもテンプレのようによく言われるポイントかと思います。
所謂自分の市場価値です。
ヘッドハンターからまず提示される仕事や年収から相場感が掴めてきます。
私の場合は
仕事:今と似たような業務
給料:今の給与水準ぐらい
という案件が多く、積極的になるまでには至りませんでした。
海外勤務であれば給与上昇することが多いですが、単身赴任解消という今の思いからすると本末転倒なので回避しました。
子供がある程度大きくなり、コロナも解消していたら良いなあと妄想しました。
闇雲に転職活動をして気付いたこと
転職活動を通して自分を見つめ直したり良いこともたくさんありました。
一方で「あれ、思ってたのと違うな」と思うこともありました。
そんなことを書いていきます。
あんまり職務経歴書を見ていないヘッドハンターが多い
ビズリーチではヘッドハンターからのメッセージにプラチナスカウトと通常スカウトがあり、プラチナスカウトは送信回数が限られたスカウトであり、本気度が分かるスカウトだとされています。
また通常スカウトは有料会員にならないと見れず、私は無料で使っているので見れません。
そんなプラチナスカウトですが、
- 希望職種と全く違う案件紹介を添付してくる
- 現年収・希望年収よりもかなり低い案件を添付してくる
(どこにメリットがあると思っているのか分からない)
というものも結構ありました。
まずはいろんな案件を見てみるというのも大事だとは思いますが、こんなメッセージで興味を惹かれると思っているのかなと思っていました。
最初は律儀に返信していましたが、途中から無視も多くなってしまいました。
ヘッドハンターはカウンセラーではない
これも当たり前の話ではあるのですが、正直なところ私は混同しがちになっていました。
まずヘッドハンターからは
- 転職活動に積極的ではなくてもまずはお話してみませんか
- 今すぐ応募しなくても大丈夫です
- ご希望に沿うと考える案件をご紹介していきますので、まずは見てみてください
- 最終的に転職しないという選択もありです
お手伝いさせてください
みたいな優しい言葉をかけられます。
この流れで私は「この人に相談してみようかな」と進めることもありました。
しかし実際には軽くこちらの状況・希望をヒアリングして、すぐに用意していた全然希望には合致していない求人案件を紹介してきた人もいました。
面談した上で「後ほど案件を送付するので考えてみてください」と言いながら、音沙汰がなくなった人もいました。
希望業種と全く違う求人をひたすら送り付けて来る人もいました。
ヘッドハンターもビジネスなので、今はこういった対応がひどいとも間違っているとも思いません。
しかし当初の転職イメージがぼんやりしていた私は、その度にちょっとムカついたりしていましたが、間違っているのは自分だったと思います。
ヘッドハンターにカウンセリングまで期待していたんだなと気付くことが出来ました。
自分からアクティブにいかなければならない
ヘッドハンターも忙しいからだと思いますが、こちらの反応が鈍いとすぐに連絡が来なくなります。
- 私の面談での食いつきがイマイチだった
- 最初に紹介された求人を断った
- そもそも私に人材としての魅力が無いと判断された
のいずれかが理由だと思っていますが、本当にあっという間に連絡が来なくなります。
最初の頃は「自分に合う求人があったらまた連絡くれるかな」なんて勘違いしていましたが、思い出したように連絡をくれた人は私にはいません。
まあ私に魅力が無いという可能性も高いですが…
それでもこちらから積極的にコミュニケーションを取れば本気度が伝わり対応も違うと思います。
それをしようとしない時点で私は本気ではない、関わるだけ時間の無駄と捉えられているのだと思います。
でも「移った方が絶対良い」と思える求人がなかなか無かったんですよね…。
まとめ
人材の流動化が高まっているとも言われており、転職も全く関係ない話ではなくなってきています。
今まで全く考えてこなかったとしても、本気で一度向き合ってみることで自分のキャリア感、客観的な市場価値などが見えてきて有意義だと思いました。
しかし最後の転職まで走り続けるには相当な動機やエネルギーが必要だと感じました。
私は結局転職はしていません。
現状も不満多いですが、「将来も踏まえて好転しそう」と思える案件に出会えませんでした。
しかしだからと言って「転職は絶対しない」かというと、そうではありません。
今の会社に絶望したら、もっと良い将来が描けそうな話があったら、など何がきっかけになるかは分からないので、常に横では転職をオプションとして考えながらいきたいと思います。
そんなメンタル安定の1つになることが一番の収穫かなと思います。
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