2023年4月26日水曜日

【日本株】1965 テクノ菱和を売却 株価は安定しているが伸びしろはあるのか?

1965 テクノ菱和株を売却しました。

保有株数は単元株の100株のみで、配当金と株主優待目当てで保有していましたがどうにもポジティブになれなかったので手放すことにしました。

目次


テクノ菱和の基本情報

テクノ菱和は建物の空気・水に関する環境制御設備を得意とする空調設備会社です。

売上高の内訳は産業設備工事が全体の約65%、一般ビル設備工事が約30%となっています。
産業設備の中では医薬品・食品・電子デバイス関連を得意としており、環境を意識した施策が増えてきています。

また新規エリアの開拓として海外展開も推進しようとしており、現時点でインドネシアとミャンマーに事務所を抱えており東南アジアへの進出を加速させようとしています。


一方で時流に乗ってDXや働き方改革を推し進めようとしているものの、それによる費用がかさんでしまい、売上高は上がれど減益という流れになっています。

会社経営としてはそのバランス取りが重要になってきていると思います。


テクノ菱和の株価と配当金

直近の株価、分配金利回りは以下の通りです。

株価898 円
PER9,87
PBR0.46
配当利回り3.79%
売買単位100株
(2023/4/26終値ベース)

いわゆる高配当小型株です。
割安かと思い保有していたものですが、この指標だけ見ると本当に割安感あります。

株価の推移は下図のようになっています。

直近5年間の株価推移

コロナショック前後を除き、ほぼ900円前後で張り付いています。
ボラリティが少なすぎてある意味では安定と言える株です。

ちなみに20年に拡大してみると下図のようになります。

直近20年間の株価推移

日経平均と似ているようで2017年からが上がらな過ぎですね。
上昇を期待していましたが、イマイチでした。。


続いて配当金の履歴です。

たまに下げはしますが、増配傾向の株です。

ここ数年は株価は変わらないのに増配していますので配当利回りはどんどん上がっていました。
なぜ株価は上がらないというのか…


テクノ菱和の業績推移

続いて業績指標をいくつか見ていきます。

売上高

横ばいと言えるグラフです。
コロナ前が最も売上高も大きかったですが、まだそこまでは戻していません。

堅実と言えば堅実な推移です。


営業利益・営業利益率

リーマンショック後から徐々に戻していましたが、コロナで落ち込み回復し切っていません。
今期も前期比マイナス予想です。


純利益

営業利益率に準じたグラフになっています。
正直なところよくこれで増配しているなと思います。


総資本回転率

ジリ下げです…。
2021, 2022年は1.00を切り、ここから戻せるかがポイントになりそうですが、効率的な経営になりそうな施策は読み取れていません。


以上のことから、純利益・営業利益率ともに伸びない中で増配をしておりちょっとちぐはぐなことが見て取れます。
実際に2023年3月期の連結業績予想は

 売上高 :+8.2%
 営業利益:△11.4%
 純利益 :△11.5%

なのであまり良い材料ではありません。
これらが今後の株価にポジティブになれない理由の1つです。


またもう1つこの銘柄でネガティブなポイントは、売買量が少ないことです。
下図は2023年3月の売買単元数の推移です。

3/29,30に(この銘柄にしては)売買量が膨れ上がりましたが、その他は概ね100口以下です。
一番少ない日は17口でした。

したがって流動性が良くないということが言えます。
それが売れる時に売っておこうかと考えたところに繋がりました。


まとめ

以上のような状況から、テクノ菱和の株を売却することにしました。

 売却数 :100株
 売却単価:900円
 購入単価:861円
 税引き後入金:89,901円(+3,696円)
 税引き後配当総額:5,101円

うんショボい…でもプラスだからな。。。


保有している他の株よりマシな株だったんじゃないかとも思いますが、ポジティブ要素を素直に受け取れなかったため仕方ないかと考えています。

ただここから一気の上昇もあり得る…かもしれない。
そうなったらまあ仕方ないです。


株主優待のお茶が惜しいのですが、自分で買うようにします。

ちなみに売却資金はREIT関連に回すつもりです。


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