2023年1月8日日曜日

【日本株】TOB応募のデメリット… 5809タツタ電線を全て売却

TOBが予定されている5809タツタ電線の株式を全数売却しました。

6月頃と予告されているTOBを待てば売却額としては上昇する見込みですが、約半年待たなければいけないことやいざTOB応募の際にも手間がかかりそうだということが分かったので手っ取り早く売却して次に目を向けることにしました。

今回はその手間に関するメモです。


目次


タツタ電線に対するTOB

タツタ電線に対する筆頭株主のJX金属株式会社によるTOBについては以下の記事に書きました。

その際にもTOB価格より安くてもさっさと売却して他の銘柄に乗り換えようかなといったことを書いていましたが、リスクがほぼ無く確実な利ザヤを得られるということはやはり魅力でもありました。

しかし、私の状況でTOBに応じるには手間が想像以上にかかることが分かりました。


TOBに応じる手順

公開買付けに応じる場合、公開買付代理人となる証券会社の口座を保有している必要があります。

今回のケースの公開買付代理人は大和証券の予定となっています。
(「
ENEOSホールディングス株式会社の完全子会社(JX金属株式会社)によるタツタ電線株式会社株式(証券コード 5809)に対する公開買付けの開始予定に関するお知らせ」より参照)

したがって大和証券の口座で5809タツタ電線を保有する必要があるということです。


一方で、私はSBI証券のNISA口座に対象となるタツタ電線株を保有しています。
そのためTOBに応じるために必要な手順は以下の通りとなります。

① SBI証券のNISA口座から特定口座に株式を移管
  ・問い合わせフォームより「非課税口座内上場株式等の非課税口座から特定口座への移管依頼書」を請求
  ・依頼書文書を記入して提出
② 大和証券の口座を新規開設
③ SBI証券の口座から大和証券の口座に株式を移管
  ・SBI証券に「特定口座内保管上場株式等移管依頼書」を書面で郵送提出
   依頼書はダウンロード・印刷可能
④ 約1週間で大和証券の口座に移管
⑤ 公開買付けが公表され、大和証券口座でそれに応じる手続き


シンプルに面倒臭いです。

手数料がかからない手続きにはなりますが、半年かけて約2,000円の利ザヤを得るための労働に見合っていないと思います。
もっと多くの株式を保有していれば違うのかもしれませんが、所詮は200株。
納得のいく利ザヤ確保のために満足に追加で買い増す財力もありません。

しかも大和証券口座を作って口座を分散するメリットが零細投資家の私にはなく、作っても即閉鎖する未来が見えます。



結論として市場で全株売却

そんな面倒を避けてさっさと市場で売却しました。
株価は710円と711円で行ったり来たりしていますが、幸いなことに711円で売却出来ました。

保有株数は200株、TOB予定価格は720円なので1,800円ほど取り逃したことになりますが、手間と待ち時間を考えたら後悔はありません。


購入単価は450円だったので、
 売却利益:52,000円(上昇率 +58.0%)
となりました。

近年の稼ぐ力を疑問視していた株だったので、着地点としては悪くなかったかなと思っています。


ちなみにタツタ電線の株価チャートは下図のようになっています。

約20年のチャート

一時期はTOB価格よりもはるかに高い株価になっていたこともありました。
ここで購入した人たちが将来性と経営陣を信じて保有し続けていたとすると、この結末はやるせないだろうなと思います。


まとめ

公開買付け代理人の証券口座を持っていないこともあり、TOBに応じる手間を避けてタツタ電線株を全て売却しました。

利ザヤの取り逃しはありますが、後悔はありません。
手間を回避した上に約半年の時間を買うことも出来ました。


一方でこのTOBで強制損失確定となった投資家もいるはずです。
株式投資のリスクの1つだとは思いますが、小型低位株を好み勝ちな自分としては他人事とは思えません。

これも教訓として今後の投資の仕方を考えていきたいと思います。


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