近頃は全く保有銘柄の株価チェックを出来ていなかったのですが、月末になりようやく確認したところ5809タツタ電線の株価が暴騰していました。
今年はひたすら株価は低迷していたので完全に油断していました。
誤発注かとも思いましたが12/22から騰がり出して数日経っているので単発ではありません。
そこで背景を調べてみるとTOB計画が発表されていました。
JX金属株式会社によるTOB
私の保有銘柄では先日のタカラレーベンインフラ投資法人に引き続き短期間に二度目です…そうそう無いと思ってたんですが。。。
【SMBC日興証券】キンカブの落とし穴 TOBにより売買出来なくなった
以前の記事で書いたように、私はETFやREITなどを購入する際には SMBC日興証券のキンカブサービス を好んで使っています。 SMBC日興証券のキンカブが便利!購入画面をご紹介 積み立て投資をする際に一定金額で購入できる投資信託は便利です。 しかし株やREIT、ETFを同様に...
今回も応じるしかないかとは思っていますが、念のため狙いなどを確認してみました。
5809 タツタ電線の基本情報
タツタ電線は電線やケーブル、電子材料などを製造している総合電線メーカーの中堅です。
事業のコアとしては電線・ケーブル事業ですが、その技術を活かしてスマートフォンなどに使用される「電磁波シールドフィルム」を開発しました。
2000年に販売を開始した電磁波シールドフィルムは現在でも世界シェア8割という圧倒的な競争力を持つ商品となっています。
さらに近年ではその培った技術をもとに電気自動車向けの電磁波遮断フィルムを開発し、次の事業の柱への育成を急いでいます。
タツタ電線にTOBを予定しているJX金属株式会社とその狙い
TOBはJX金属株式会社から予定されています。
JX金属はENEOSホールディングス株式会社の完全子会社で、非鉄金属製品を手掛ける中核事業会社です。
事業内容としては
① 機能材料事業
② 薄膜材料事業
③ 資源事業
④ 金属・リサイクル事業
⑤ タンタル・ニオブ事業
の5つを軸としており、世界シェアの過半を占める素材も複数ありグローバルに強みを持つ企業と言えます。
そのJX金属は元々2022年9月30日時点でタツタ電線株を36.80%保有している筆頭株主であり、電気銅や金ショット、銀ボール、圧延銅箔等の供給等の取引関係にありました。
今回のTOBはその資本関係を強化し、更なるシナジーを創出していく目的としています。
そもそもの資本関係(JX金属が筆頭株主)・取引関係(JX金属から材料供給)・人的関係(JX金属出身者がタツタ電線代表取締役)から大転換という訳ではないこと、また既にタツタ電線側がTOBに応じる姿勢であることから、TOB自体は成立するものと思われます。
個人としてどう対応するか
TOB価格は720円と発表されており、最終提案日の12/19終値424円に対して69.81%プレミアムとなっています。
正直なところあまり値上がりを期待していなかった銘柄だけにかなり大きいです。
公開買付は2023年6月頃とされており、そこまで待てば1株720円で売り抜けることが出来ます。
2022年12月30日の終値は710円のため、この値段で買えれば半年で約1.4%の値上がり(税引き前)が確実視されることになります。
現在はそれを狙った人が買い付けに走っているものと思われます。
しかし私としてはその買い付けに走るほどの大した資金力も無いこと、年間約2.8%の利回りであれば他に投資して期待しても良いレベルだと思うことから、年始に売却して他の銘柄を買うことにしようかなと考えています。
値下がりリスクはもちろんありますが、3%程度であればREITや高配当株で狙えるレベルなのでそちらに期待しようと思います。
【日本株】5809 タツタ電線 から配当金を頂きました
5809 タツタ電線から第98期の期末配当金を頂きました。 1株当たりの配当金は9円で、200株保有しているため 1,800円 (税引き前)になりました。
にほんブログ村
0 件のコメント:
コメントを投稿