ここのところ自らの投資銘柄を振り返っていますが、投資方針にかなり迷いが出てきています。
配当重視の安定志向という耳障りの良い考え方をしていましたが、実態としては株価パフォーマンスは平均以下、減配銘柄もチラホラという状況です。
資産を増やしたい・分配金も重視したいという点で考えるのであれば、その期待値を考えなければならない訳で、株価が低迷している上に減配もある私の保有銘柄は全く目的に沿っていないということになります。
それでは効率良く資産を増やすのであればどうすれば良いかを考えると、
テンバガー銘柄の達成を狙った方が良いのでは?
という気になってきました。
資産が膨らんだ上で高配当株ETFなりREITなりの配分を増やしていった方が目的地に近そうです。
ただし短中期的には株価のパフォーマンスが資産増大のキーになりますから、今までの自分とは全く違う方向性です。
そんな中で少し古い記事ではありますが、日経新聞の
実は日本株の25%が10倍高 発掘する4つのポイントは
波乱相場は仕込みの好機 テンバガーの見つけ方を探る
という記事を見付けたので、自分にも同じようなことが出来るのか考えてみました。
【日本株】保有銘柄の長期騰落率をチェック!自分の見る目の無さが浮き彫りに・・・
単身赴任を契機に自らの投資を振り返り始めた2022年も上期が終わりました。 元々の投資方針として配当重視できたものの、 やはりそれだけでは厳しい と思い始めています。 資産総額を積み上げていくにはやはりキャピタルゲインも意識しなければならず 、 バランスが重要だと感じています。 ...
テンバガーとは
テンバガーの意味は大和証券の金融・証券用語解説集によると
英語表記「ten-bagger]の日本語読みで、株価が10倍になるほど急上昇した銘柄のこと。大化け株。
「bagger」は野球の二塁打、三塁打の「塁打」の意味です。1試合で合計「十塁打」を放つような大活躍した選手のイメージを株価に重ね、米国のウォール街で使われ始めました。
とあります。
元は野球用語なんですね。
テンバガーを達成して資産を築きました!
という投資家の触れ込みは実際によく見かけます。
見かける度に、
どうせ広告塔だろ…。
ふざけんな羨ましい…くそ、いつかは自分も…!
などと入り混じった思いを抱えます。
とは言えそんな妄想するよりも可能性が高いやり方が良いだろう、と自分を戒めて今に至っています。
私はテンバガー狙いは宝くじよりも遥かに確率は高いと思っていますが、賭け金も遥かに高くなります。
期待値を引き上げるには、当てる確率を上げる調査力・洞察力・決断力が必要だと思われ、自分には無理だろうと端から諦めていました。
もちろん出来るなら狙いたいとは思い続けていたのですが。。。
テンバガーの狙い方
記事ではピーター・リンチ氏の
「アマチュアの個人投資家はプロのファンドマネジャーに対して優位性を持っている」
「自分の働いている業界の変化や、消費者としての情報を意識的に利用すれば、10倍になる株を見付けられる」
という言葉を引用し、成長株投資の要点を述べています。
その投資のポイントと自分自身の性格・特性を照らし合わせてみました。
スゴ腕たちの共通点と自分
1. 相場全体の底入れを見計らって、割安になった有望株を仕込む
いきなり軽く言ってくれますね…。
「底入れ」も「有望株」も見極められるものなのでしょうか。
「有望株」は私の勉強不足は確実にありますが、「底入れ」は…。
この辺がほぼ確実に分かるようであれば、小型株対象だろうと専門のファンドがあって良い気がします。
2. 購入の候補となる有望株を日ごろから精査しておく
これが最も時間がかかるポイントだと思っています。
多くの銘柄からいかに絞り込んでいけるのか、その絞り込み方に確実性・株価再現性があるのかが全てではないでしょうか。
しかし既に持っている株の振り返りだけで信じられない時間がかかっている自分には現実的ではない気がしています。
効率的かつ有効な絞り込み方を見出さなければなりません。
3. 成長シナリオが続く限りは、相場の動向に揺さぶられず持ち続ける
これはいけそうです。
とりあえずホールドは得意技です。
4. 成長シナリオが崩れたら売却して、他の有望株に乗り換える
これもかなり難しいです。
損切り設定ラインを設定しておき、それを割ったら他に振り替えるという行動と類似だと思いますが、「機械的な売却」は今も出来ていませんし、「そのタイミングでの他有望株を見出しておく」ということは実現する目に自信がありません。
以上を踏まえますと、購入後に気絶しておく能力以外は鍛え直す必要があるということが分かりました。
テンバガー発掘のポイントと自分
記事ではテンバガー発掘に対する簡単なポイントも教えてくれています。
これを実践して目指せ資産家!といきたいところです。
1. 業種を絞り込む
業種別でテンバガーの数が異なり、「情報通信」と「サービス」が他を大きく引き離している。
この2業種を軸に有望株を探すべき。
ということが要旨です。
この業種に詳しくない場合はまた難易度が高くなるのではないでしょうか。
ちなみに私は自分が働いている業界ですら将来が見通せませんので、探せる気がしません。
2. 時流の追い風を意識する
この辺りも「気にすべき」という意見と「プロにより株価には織り込み済」という意見があるように思います。
個人的には意識すべきだと思っていますが、だからと言って関連株が全部騰がる訳ではないというのが難しいところです。
3. 時価総額の小さい成長株を選ぶ
これも伸びしろの面でよく言われていると思います。
しかし一方で売買代金も気にしなければ流動性の面で不安がありますし、倒産や上場廃止リスクも大きいカテゴリーです。
やはり目利きの腕が問われそうです。
4. IPO銘柄に的を絞る
新参者が伸びやすいというファンダメンタルズも何もない理由に聞こえます。
しかし成長を賭けて上場して…というシナリオであれば、テンバガーになるのほどの業績を上げる企業がIPO銘柄に多くいるというのは頷ける話だと思います。
IPO銘柄の中での有望株を見付ける手法は考える必要があります。
まとめ
元々のネガティブ思考が全面に出てしまう書き方をしてしまいましたが、要するにテンバガーを狙う投資には
- 将来有望な株を見出す分析力
- 相場の流れを読んで底で買う洞察力
- 成長シナリオの実現性をチェックし、崩れたらすぐに次へ向かう決断力
があれば大丈夫だと理解しました。
いやこれめっちゃレベル高い。
これを1つの銘柄だけでやれば良い訳ではないですし、相当な時間やリソースをかける必要があります。
正直なところ、この時間をかけるということが私には出来ないポイントだと認識し始めています。
「株のことは1日5分考えれば良い」
と言っている投資家の記事を見た頃がありますが、こういう人は
- 何気なく株に繋げられることを考えており、それをカウントしていない
- 元々の知識量・洞察力が全く違う
- 嘘をついている、もしくはめちゃくちゃ運が良かった
のいずれかだと私は思います。
最近ちょっとモヤモヤとしていたのですが、こういったことを考えて書いてみることで少し頭が整理されてきました。
このまとめた重要なポイントはテンバガーだから、という訳ではなく株式投資をする以上は必要なことなのだと思います。
やはり個別銘柄で平均以上のキャピタルゲインを狙うのは私には難しそうです。
したがって、少しずつ投資の仕方を変えていこうと思います。
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