2022年6月7日火曜日

【米国株の税金計算】為替差益の譲渡益税を計算してみた

保有していた米国株高配当ETFであるDHSを全て売却しましたが、譲渡益税として(自分の感覚として)利益の約4割を支払うことになりました。

円安の影響が直撃して為替差益が出たことに起因するのですが、
「俺はUS$で買付・売却をしているのに…そもそもそんなに利益出ていたのか…?」
という思いが拭えないので計算してみることにしました。

売買記録を追うだけの簡単な記録です。 
*計算方法の正しさを保証するものではありません



目次


為替差益の計算方法

外国株式などの外貨建て商品は、特定口座において国内株式・投資信託・債券と損益通算をするため、損益管理が日本円で行われることになります
これが為替差益が発生する理由です。

譲渡損益の計算は

 【譲渡損益】=【①譲渡価格】ー【②取得費用】ー【③売却時手数料】

という式で表されますが、これら①・②・③が約定日の為替レートを基に計算されます。


DHS売却時の為替差益と譲渡益税の計算

今回のDHSの取引について検算してみます。


【譲渡価格】

これは 約定金額 × 為替レート ですので、
 48株(数量) × 90.00 USD(単価)× 129.06(為替レート)= 557,539 円
となります。


【取得費用】

まとめ買いせずにチマチマと買い付けていたことが一目瞭然で恥ずかしいのですが、約定日ベースの為替レートを考慮すると下表のようになりました。

売買単価取引株数為替レート取得費用(円)
8010109.7587,800
79.4455110.1643,758
79.55111.7944,437
795111.3343,975
785111.2543,388
77.996645112.0643,702
77.53111.4625,914
775110.5742,569
76.55110.5742,293
合計417,836


【売却時手数料】

この手数料は 国内手数料+消費税 で計算されます。

今回の売買では
 { 19.44 USD(国内手数料) + 1.94 USD(消費税)} × 129.06(為替レート)=
2,759円
となります。


【譲渡損益】

以上の計算より、
 557,539 ー 417,836 ー 2,759 =
136,944 円


【譲渡益税】

 譲渡益 × 20.315 % = 27,820 円

いうことで、徴収額と同じ額になりました。


ちなみにUSD建てでは売却益は528.70 USDでしたので、約定日為替レートで68,234円相当です。
ここから譲渡益税が引かれていると考えると、税率(仮)は

 27,820 ÷ 68,234=40.8 %

となり、約4割徴収された感覚となります
やはり正しかった…

まとめ

外国株式を売買する際には外貨入出金であっても為替レートに注意が必要です

また、為替差益は雑所得扱いになるので、額が大きくなると確定申告も必要になります

今回の私の売買は少額だったので確定申告が必要なレベルまではいきませんでしたが、大幅な円安時の取引には特に気を付けなくてはならないという勉強になりました。


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