2022年6月21日火曜日

【日本株】2768双日 まだまだ株価上昇を期待できる高配当株!

2768 双日から第19期の期末配当金を頂きました。

1株当たりの配当金は61円で、100株保有しているため6,100円(税引き前)になりました。


目次


双日の基本情報

双日は2003年に日商岩井株式会社とニチメン株式会社が合併して誕生した大手総合商社です。

双日グループは

  • 自動車
  • 航空産業・交通プロジェクト
  • インフラ・ヘルスケア
  • 金属・資源・リサイクル
  • 化学
  • 生活産業・アグリビジネス
  • リテールコンシューマーサービス

の7つの本部体制でグローバルに事業展開をしています。

中でも航空産業に強く圧倒的なプレゼンスを持っていましたが、新型コロナウィルスによる影響が直撃し、2020年には純利益が前年対比大幅に減少しました。(608億円→270億円)

2021年にはポストコロナに移り業績は回復し、2022年3月期は過去最高益を記録しました

一方で航空産業以外では競合に劣り育成が必要とも指摘されており、またグループ内に金融機関がなく他の総合商社に比べて資金力も乏しいことが懸念材料とされています。


双日の株価と配当金

直近の株価、分配金利回りは以下の通りです。

株価1,971 円
PER5.35
PBR0.62
配当利回り5.68%
売買単位100株
(6/21終値ベース)

配当利回りが5大商社よりも更に高いレベルです。

ただPBRが低いので、実際の収益性が期待値よりも低いと市場に判断されているということになります。

参考までに5大商社と一覧比較すると下表のようになり、時価総額もそうですが、市場評価もまだ届かない位置にありそうです。

805880018031805380022768
三菱商事伊藤忠商事三井物産住友商事丸紅双日
時価総額6.42兆円5.89兆円5.09兆円2.29兆円2.18兆円0.49兆円
配当利回り3.47%3.50%3.87%4.91%4.74%5.68%
PBR0.931.300.890.721.040.62
PER7.517.816.216.195.455.35

株価推移は下図のようになっており、リーマンショック後の底値から徐々に戻しつつあります。

しかし5大商社はいずれもリーマンショック前のレベル以上に戻していますので、やはりそれに比べると出遅れており市場評価が低い銘柄と言えます。


双日の中期経営計画と今後について

双日は中期経営計画において、2030年の目指す姿として事業や人材を創造し続ける総合商社を掲げており、その実現を通した企業価値の向上を目指しています

成長戦略としてインフラ・ヘルスケア、成長市場、素材・サーキュラーエコノミーという3つのトレンドをテーマに3,000億円規模の新規投資を計画しています
この戦略をベースに事業規模の拡大を目指しています。


経営指標も具体的な定量値目標があり、株主価値向上に関する目標と現在の達成度を抜粋すると下表です。

項目目標2021年度
ROE10%超12.2%
当期利益650億円程度823億円
配当性向30%程度30.10%
PBR1倍超0.62

現時点ではPBRが未達ですが、中期経営計画では明確にPBR1倍超を目指すと宣言しており、株価上昇を目指すこととなります

また配当についてもPBR1倍までは時価DOE4%と定めているため、実質的に配当利回りは4%程度が目安となります。

したがって株価上昇余地がまだまだありながら、PBR1倍までは配当利回りを4%を約束しているということです。
業績の急激な悪化が無さそうと考えられるのであれば良い投資先かと思います。


まとめ

双日の2022年3月期は過去最高益を記録しました。

今後も中期経営計画でしっかりと成長戦略を描いており、事業規模拡大を目指しています。

株式指標としては上値余地がありますが、株主還元としてPBR1倍までは配当4%を約束しており、PBR1倍到達後は資本コスト8%程度の半分を還元するとしています。

株価上昇は今後の経営実現にかかってくると思いますが、配当利回り4%を約束していることから高配当株の1つの投資先候補だと思います。

ただ他の総合商社に比べて小粒であることはまだまだ否めないので、私としては大きく投資額を上乗せすることはせず、様子を見ていこうと考えています。


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